COLUMN コラム

2023年の資産運用のポイント

早いもので本年も残りわずかとなりました。
2023年の卯年は跳ねるような相場を期待したいですね。来年もよろしくお願い申し上げます。

大統領選挙の前年は株価が上昇しやすい!?

米国では、大統領選挙の前年は株価が上昇しやすいというアノマリーがあります。

1942年(ルーズベルト大統領)以降、大統領選挙前年のNYダウの騰落率を調べました。

過去20回中、19勝1敗、平均上昇率15%と非常に強い結果でした。大統領選挙に向けて、積極的な政策を打ち出す、との期待感が高まるのも一因のようです。

2022年は厳しいマーケット状況となりましたが、2023年は期待したいですね!

「株式:債券ポートフォリオの復活か?

株式60%、債券40%など、伝統的なポートフォリオが、2022年は、全く期待外れの結果となりました。

下のグラフは、過去1年の米国株式(S&P500)と米国債(7-10年)のETFの動きです。2022年は、株式も債券も両方の資産が下落する展開となり分散投資の効果が得られませんでした。

今年、株式と債券が同時に下落した要因の一つは、コロナ対策で主要国がゼロ金利を導入したため、国債利回りがゼロまたはマイナスに沈んだことです。

マイナス金利が、債券価格を歴史的な高値に押し上げてしまいました。これが、この1年の間に解消し、大きな下落につながりました。

 

2023年は、債券利回りが上昇し、米国5年債なども4%前後になるなど、投資妙味が出てきていると感じています。

 

伝統的な株式と債券への分散ポートフォリオを見直すタイミングかもしれません。

投資資産における株式の比率が高くなりすぎている方は、一度、資産の配分を見直しされることをお勧めいたします。

シェアティブでは、債券の代替として、株式と相関の低めな「ヘッジファンド」も投資対象として妙味があると考えております。

歴史的な円安をどう考える?

2022年は、為替も歴史的な年でした。
年初は110円前後だったドル円相場は、10月には150円台と32年ぶりの円安水準に急落しました。

今後も円安基調が続くとの見方も多くあるようです。

逆に、2023年以降、円高になる可能性があるとすれば、以下のような点を注意しておきたいと思います。

・米国の利上げペースの鈍化
・海外からの旅行客の増加に伴うインバウンド収入の増加度合い
・日本への製造拠点の回帰が起こるかどうか
4/8に任期を迎える日銀総裁の後任人事と、政策変更があるかどうか など

いずれにしても、2023年の前半は、注目すべきポイントが多くあります。
資産配分における、株式の比率や、外貨の比率などもチェックしてみてください。

資産運用について、ご相談やご質問などございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
2023年の証券投資が、皆様にとって最良なものとなりますよう、願っております。

 

※グラフの数値は、下記より出典
investing.com
SBI証券

 

ヘッジファンドについては、ぜひこちらの記事をお読みください。
↓↓↓
ヘッジファンドの特徴と運用戦略について

 

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